歯周病と糖質制限のよからぬ関係

こんにちは。

純炭社長@糖質制限中の樋口です。

糖質制限は糖尿病や高血圧といった生活習慣病を劇的に改善(又は予防し)、
破綻しかけている医療費削減にもつながる画期的な方法です。

しかし、脂肪やコレステロールの量が増えるので心筋梗塞や脳梗塞が増えるのでは?との指摘も!

実際には脂質やコレステロール摂取量が増えても心筋梗塞や脳梗塞は増えません。

しかし、赤身肉を食べると心筋梗塞などの心血管病は増えます。

この理由は何なのか?

以下のように考えられています。

赤身肉に含まれるL-カルニチンが腸内細菌に分解されて
TMAO(trimethylamine-N-oxide)という動脈硬化を促進する物質ができ、
心筋梗塞や動脈硬化の原因となる。(Nature Medicine 2013, 19, 576–585)


この悪玉物質TMAOを作る細菌は歯周病菌の仲間らしいのです。
以前から歯周病があると心血管病になりやすいと言われていましたので、
赤身肉→L-カルニチン→歯周病菌→TMAO→動脈硬化→心筋梗塞・脳梗塞
というストーリーは納得できます。

注意すべきは卵黄に含まれるレシチンも腸内細菌でTMAOに変わってしまうのです。
(N Engl J Med 2013, 368: 1575-1584)

L-カルニチンもレシチンもサプリメントや医薬品として使われています。
本来は良い作用を持つ栄養素でも

歯周病があると体の中で動脈硬化の原因物質に変わってしまう!

糖質制限食の1種であるMEC食は一日に
・肉200g
・卵3個
・チーズ120g
を食べましょう!という内容ですが、
歯周病がある人では動脈硬化と心血管病のリスクを増やしてしまうかもしれません。

MEC献立.jpg

しかも「脳梗塞になりたくなかったら牛肉とチーズはおやめなさい」で紹介したように、
チーズには動脈硬化の原因となるトランス脂肪酸が沢山含まれています。


磯野きりこさんが脳梗塞になったのも糖質制限が原因!
と書いた女性週刊誌もあるらしく、マスコミや日本糖尿病学会は糖質制限に否定的です。

欧米では糖質制限が糖尿病の治療法として受け入れられており、
スウェーデンでは国を挙げて糖質制限を推進しているのに、
糖質制限にネガティブキャンペーンを仕掛けている理由はなんなのか?
糖質制限によって誰が得をして、誰が損をするのか?
よく考えてみて下さい。

今一度書きますが、
糖質制限は糖尿病や高血圧といった生活習慣病を劇的に改善(又は予防し)、

破綻しかけている医療費削減にもつながる画期的な方法です。

国民の健康よりも経済や利益を追求するグループに付け入る隙を与えないためにも、
歯周病をしっかり治療しつつ、糖質制限を実践することが
予期せぬ心血管病を予防する効果的な方法だと思います。

正しい糖質制限で健康寿命を延ばして幸せな人生を送りましょう!

 

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純炭社長

投稿者: 純炭社長

純炭粉末の(株)ダステック代表取締役社長。元中外製薬(株)主席研究員・金沢医科大学非常勤講師。ケトジェニックダイエットシニアアドバイザー・AGE研究協会認定講師でもあります。

“歯周病と糖質制限のよからぬ関係” への 0 件のフィードバック

  1. ケト検シニアの篠原です。
    先日はAGEの測定でお世話になりました。
    パルミチン酸が肥大化した脂肪細胞で分泌されるTNFαなどの悪玉のアディポサイトカインで炎症性のM1マクロファージを高め、TNFα、IL-1の産生誘導、COX-2、PGE2産生を高め歯周病、糖尿病、動脈硬化に関係する
    一方で、糖質過剰で余ったブドウ糖は主にパルミチン酸として中性脂肪に貯蔵される
    パルミチン酸はカルニチン存在下で肝臓に運ばれエネルギーになる
    糖質制限でオキサロ酢酸がないとTCA回路でのATPが回らず、パルミチン酸などの脂肪酸はβ酸化でケトン体としてエネルギーになる
    私は歯周病とがんとパルミチン酸の関係が分かりませんでした
    昨日、牧草肉に多い共役リノール酸やカルニチンがダイエットになる(中性脂肪の分解促進と脂肪細胞への中性脂肪の取り込みを抑制)
    カルニチンないと脂肪脂肪から遊離したパルミチン酸は肝臓に運ばれずエネルギーにならない、とここまでわかりました。
    そして、もしかするとカルニチンが歯周病に関係しているのではないかと、この2つのキーワードを検索すると、ここにたどり着きました。
    勉強になりました。歯周病菌恐るべしです(歯周病学会の人は誰も知らないと思います)

  2. 篠原先生、コメントありがとうございます。
    歯周病菌が腸管内に棲みついてカルニチンをTMAに分解してしまう。

    その下流には、
    1)TMAは肝臓でTMAOに変わり、動脈硬化を引き起こす。
    2)血中のカルニチン濃度が下がるのでパルミチン酸が消費されず、炎症を惹起する。
    という二つの悪い経路が潜んでいるわけですね。
    勉強になります。
    ありがとうございました。

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